シベリアンハスキーは暑さに弱い?暑い夏の対策を徹底解説

いぬ

はじめに

シベリアンハスキーは、その美しい毛並みと凛々しい顔立ちで多くの犬好きから人気を集めています。しかし、シベリアの寒冷地で生まれた犬種であるため、日本の夏のような高温多湿の環境は非常に苦手です。「シベリアンハスキーは暑さに弱いって本当?」「夏を快適に過ごすにはどうしたらいいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。本記事では、シベリアンハスキーが暑さに弱い理由と、夏の過ごし方のポイントについて詳しく解説します。


シベリアンハスキーの特徴と飼育のポイント
シベリアンハスキーは、ロシアのシベリア地方原産の大型犬で、美しいダブルコートと印象的な目を持つのが特徴です。
体重はオス20~27kg、メス16~23kgで、平均寿命は12~15年。もともとソリを引くために繁殖されたため、非常に活発でエネルギッシュな性格をしています。

性格は社交的でフレンドリーですが、独立心が強く、いたずら好きな一面もあります。
知能が高いためしつけを理解する能力はありますが、飼い主の一貫した指導が必要です。
退屈すると家具を噛んだり庭を掘ったりするため、毎日1~2時間の散歩やドッグランでの運動が不可欠です。

また、シベリアンハスキーは寒冷地向けの犬種で、暑さに非常に弱い点も注意が必要です。
夏場はエアコンで室温を管理し、日中の散歩を避けるなどの暑さ対策が欠かせません。
さらに、換毛期には大量の毛が抜けるため、こまめなブラッシングが必要です。
広いスペースがあり、運動やしつけにしっかり時間をかけられる人に向いている犬種です。
見た目の美しさだけでなく、活発で愛嬌のある性格も魅力ですが、飼育には十分な準備と覚悟が必要になります。

シベリアンハスキーが暑さに弱い理由

1. ダブルコートの被毛構造

シベリアンハスキーの被毛は「ダブルコート」と呼ばれ、

  • アンダーコート(内側の毛): 密度が高く、寒さから体温を守る役割を持つ
  • オーバーコート(外側の毛): 水や汚れを防ぐ役割を持つ

この二重構造の被毛により、極寒の環境でも体温を維持できます。しかし、その反面、熱を逃がしにくいため、暑さに非常に弱いのです。

2. 発汗機能がほぼない

犬は人間のように全身で汗をかくことができません。発汗できるのは主に肉球の部分のみで、体温調節はパンティング(口を開けてハァハァと呼吸する)によって行います。しかし、日本の夏のような高温多湿の環境ではパンティングだけでは体温調節が難しく、熱中症のリスクが高まります。

3. 高温多湿に適応していない体質

シベリアンハスキーは、寒冷地の厳しい環境に適応するために進化してきた犬種です。そのため、湿度の高い日本の夏はとても過酷な環境となります。特に梅雨の時期から夏にかけては、蒸し暑さで体調を崩しやすくなります。


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暑い夏を乗り切るための対策

1. 室内の温度管理を徹底する

エアコンは必須!

  • 室温は 18〜22℃ を目安に設定
  • 湿度は 50〜60% に保つ
  • 直射日光が当たる場所は避ける

夏場はエアコンなしでは熱中症の危険があります。人間が少し寒いと感じるくらいの温度設定がシベリアンハスキーにとっては快適です。

2. 散歩の時間帯を工夫する

日中のアスファルトは熱を持ち、犬の肉球を火傷させてしまう可能性があります。以下の時間帯で散歩するのがおすすめです。

  • 早朝(5〜7時)
  • 夜間(19〜22時)

また、散歩前にアスファルトの温度を手で触って確かめることも大切です。

3. 水分補給とクールダウンを徹底する

  • 常に新鮮な水を用意する
  • 犬用の冷却マットやクールベストを活用
  • 氷を与えるのも効果的(※食べすぎに注意)
  • お風呂やシャワーで軽く体を冷やす

特に熱中症のリスクが高い日は、水遊びを取り入れると効果的です。

4. 被毛のケアを適切に行う

シベリアンハスキーの毛は厚いため、夏場のケアが重要になります。

  • 定期的なブラッシングで抜け毛を取り除く
  • サマーカットはNG!(毛を短くしすぎると逆に暑さを感じやすくなる)

シャンプー後はしっかり乾かし、湿気がこもらないようにしましょう。

5. 夏の屋外活動は控えめに

シベリアンハスキーは活発な犬種ですが、夏場の過度な運動は危険です。

  • 炎天下でのドッグランは避ける
  • できるだけ室内で遊ばせる
  • クールダウンできる場所を確保する

暑い日は、屋内で知育玩具を使った遊びや軽いトレーニングを取り入れるのがおすすめです。

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6. 熱中症の初期症状に注意する

シベリアンハスキーは暑さに弱いため、熱中症には特に気をつける必要があります。以下の症状が見られたらすぐに対処しましょう。

  • 異常なパンティング(息が荒い)
  • よだれが多くなる
  • ぐったりして動かない
  • 嘔吐や下痢
  • 歯茎や舌の色が青白くなる
  • ふらつく、意識が朦朧とする

もしこれらの症状が見られたら、すぐに涼しい場所へ移動し、水を飲ませ、体を冷やしながら動物病院へ連れて行きましょう。


<番外編>シベリアンハスキーはこたつ好き?暖かい場所を好む理由とは?

シベリアンハスキーは寒冷地向けの犬種で暑さに弱いとされていますが、SNSではこたつでくつろぐハスキー犬の姿を見たことがありませんか?
ハスキー犬なのになぜ?!と疑問に思った方もいると思いますが、これは個体差や生活環境の影響によるものです。

まず、日本生まれのハスキーは寒冷地の個体と異なり、暖かい環境にもある程度適応している可能性があります。
また、室内飼いが主流のため、エアコンやこたつのある生活に慣れ、快適さを求める本能から暖かい場所を好むこともあります。さらに、飼い主がこたつでくつろぐ姿を見て「安心できる場所」と学習する場合もあるようです。

しかし、ハスキーは暑さに弱い特徴があるため長時間こたつにいると脱水熱中症のリスクがあります。
こたつ布団の隙間を作って通気性を確保し、時々外に誘導する、こまめな水分補給を行うなどの対策が必要ですよ!

まとめ

シベリアンハスキーは暑さにとても弱い犬種ですが、適切な対策を講じることで快適に夏を乗り切ることができます。

ポイントをおさらい

  1. エアコンで室温を18〜22℃に保つ
  2. 散歩は早朝か夜に行う
  3. 水分補給とクールダウンを徹底
  4. 被毛のケアはブラッシング中心に
  5. 夏の運動は控えめにする
  6. 熱中症の初期症状を見逃さない

シベリアンハスキーを飼う際は、日本の暑さへの対策をしっかり行い、愛犬が快適に過ごせる環境を整えましょう。ハスキーを愛する皆さんのお役に立てますように…☆

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