「うちの猫、またトイレを失敗しちゃった…」
そんな風に悩んでいる飼い主さん、多いと思います。。
臭いがついてしまったり、掃除も大変ですよね。
でも安心してください!
猫がトイレを失敗するのには、ちゃんとした理由があります。
怒らなくても大丈夫。ちょっとした工夫で、失敗をなくすことができるんです。
この記事では、猫がトイレを失敗しなくなる方法をご紹介します。
猫ちゃんの気持ちを考えて、一緒に快適な暮らしをつくっていきましょう!

【原因を知ろう】猫がトイレを失敗する理由ってなに?
猫はとってもきれい好きな動物というのは有名ですよね。
だからこそ、「いつも通りのトイレを使わなくなった」としたら、そこにはちゃんと理由があります。

よくある原因
① トイレが汚れている
猫は汚れたトイレが大の苦手!綺麗なところじゃないとしたくないんです。人間も汚いトイレは嫌ですよね‥。
うんちやおしっこが残っていたり、猫砂がしめっている、ニオイがきつかったりすると、「ここは使いたくない!」と感じてしまいます。
毎日1〜2回、こまめに掃除するだけで解決できることも多いです!
② トイレの場所が気に入らない
人の通りが多い場所や、テレビの音が大きい場所などは落ち着きません。
人間だって、ガヤガヤした場所でトイレしたくないですよね?
テレビや洗濯機の近くなど、音がうるさい場所や明るすぎたり、逆に真っ暗すぎる場所もNGです。
猫が落ち着ける、静かでほどよく隠れられる場所を探してあげましょう。

③ 猫砂がイヤ
猫には「この砂がいい!」という好みがあります。急に種類を変えたら、「これじゃダメ」と思って使わなくなることも。
「いつもの砂じゃない!」「足ざわりがイヤ!」そんな理由でトイレを使わなくなる猫もいます。

猫砂の種類はとても多くて、たとえばこんな違いがあります。
・固まりやすいタイプ or 固まらないタイプ
・紙製、木製、鉱物系、シリカゲルなど素材のちがい
・粒が大きい or 小さい
・香りつき or 無香料
急に変えずに、前の砂と混ぜながら少しずつ慣らすのがポイントです。
④ トイレの数が足りない
2匹いるのにトイレが1つだけ…なんてことはありませんか?猫は他の猫と共有するのが苦手なこともあります。
猫同士にも相性や距離感があるので、共有トイレをイヤがる子も多いです。
また、ひとつのトイレが使用中だと、もう一匹が我慢して別の場所で…というケースも。
「猫の数+1個」のトイレを用意してあげるのが基本ルールです。

⑤ ストレスや環境の変化
猫は変化が苦手です。ちょっとしたことでも強いストレスを感じてしまいます。
引っ越し、新しいペット、赤ちゃんが生まれた、飼い主の外出が増えたなど、生活が変わると猫も変化を感じびっくりしています。
そのストレスが「トイレの失敗」という形で表れることがあります。
落ち着ける場所を作る、お気に入りの毛布を使うなど、「安心」を与える工夫をしてあげましょう!
⑥ 病気が隠れているかも
頻繁にトイレに行くのにおしっこが少ない、血が混じっている、苦しそう…そんなときは膀胱炎などの病気のサインかもしれません。
こんなときは要注意!
・トイレに何度も行くけど少ししか出ない
・血が混じっている
・鳴きながらおしっこ
・失敗のあと、元気がない
早めに動物病院で診てもらうことが大切です。
猫様の日々の健康の記録に。【Catlog】
猫がトイレを失敗しなくなるための7つの方法
猫のトイレの失敗には、ちょっとした工夫で改善できることがたくさんあります。
「どうしたらトイレをちゃんと使ってくれるの?」
そんな飼い主さんにおすすめの対策を7つご紹介します!
① トイレはこまめに掃除しよう
猫はニオイや汚れにとっても敏感です。
汚れたままのトイレを放置すると、「ここはイヤだな」と思って使わなくなってしまうことも…。
1日1〜2回はうんちとおしっこを取り除き、最低でも週に1回はトイレ本体も洗いましょう。きれいなトイレは猫にとって安心できる場所です。
猫が掃除直後にトイレに入る=「きれいでうれしい」のサインかもしれません!
② 静かで落ち着ける場所にトイレを置く
人間でも「落ち着かない場所」ではトイレしづらいですよね。
猫も同じで、音・人通り・明るさがストレスになります。
人がよく通る廊下や玄関、キッチン、エアコンの直下、大音量のテレビの近くに置くのは避けましょう!
できれば部屋のすみや、壁に囲まれた安心できる場所が◎。

③ 猫砂は好みに合わせよう
猫には、肉球で触った感触やにおいに対する好みがあります。
香りつきの砂は人間はいいけど猫はイヤということもあるので注意が必要です。
急に猫砂を変えると、びっくりして使わないことも。
使い慣れている砂はどのような砂か観察し、新しい砂を使うときは、前の砂と少しずつ混ぜながら慣らすのがポイントです。
粒の大きさ(細かい・大きめ)、素材(紙・木・鉱物系)をよくチェックしておきましょう。

④ トイレは「頭数+1個」が基本
これはとっても大事なポイント!
2匹の猫にトイレ1個では足りません。猫は、自分専用の場所を好む動物なんです。
猫が1匹ならトイレは2つ。
2匹なら3つが理想です。
トイレが足りないと、我慢したり、別の場所でしちゃったりすることがあります。
⑤ ストレス対策も大切!
猫は変化に敏感で、小さなことでもストレスになります。
ストレスがたまると、「トイレでわざと失敗してる」ように見えることも。
こんな時は要注意!
・引っ越し・模様替え
・新しい家族(赤ちゃんやペット)が増えた
・大きな音(工事・雷・掃除機など)
ストレス対策のヒント
・隠れられるスペース(段ボールや猫ハウス)を用意。
・いつもと同じ場所にベッドやごはんをキープ!
・猫とのスキンシップや声かけで安心を与える。
猫は「いつもと同じ」が大好きです!
⑥ 失敗しても怒らないで
「また失敗してる!」とつい怒りたくなる気持ち、わかります…。
でも、猫は「なぜ怒られているのか」がわかりません。怒られるともっと不安になってしまうだけ。
怒られた猫は、「隠れておしっこする」ようになることもあるので注意!
静かにトイレを掃除したり、トイレに誘導して「ここでしていいんだよ」と教えてあげることも重要です。
⑦ トイレ記録で健康チェック
日々の排泄の様子を観察しておくと、猫の体調の変化に気づきやすくなります。
おしっこの量や色、回数をなんとなくでも覚えておくと、病気のサインに早く気づけます。「最近ちょっと変かも」と思ったら、すぐに動物病院へ行きましょう。

病気のサインかも?こんなときは病院に行こう
猫のトイレの失敗が、体の不調から来ている場合もあります。以下のような症状が見られたら、早めに動物病院に相談してください。
- トイレに何度も行くけど、少ししか出ていない
- 血が混じっている
- おしっこやうんちをするときに鳴く
- 元気がない、食欲がない
とくにオス猫は「尿石症(にょうせきしょう)」という病気に注意が必要です。おしっこが出なくなると命に関わることもあるので、早めの対応が大事です。
飼い主にできることは?猫が安心できる環境をつくろう
猫がトイレで失敗してしまうと、飼い主さんもついイライラしちゃいますよね。
でも、猫は「わざと」やってるわけじゃありません。
大切なのは、「なぜ失敗したのか?」を考えること。
猫が安心してトイレを使えるように、飼い主ができることをまとめると…
・トイレはいつも清潔に!
・静かで落ち着ける場所に設置しよう
・好みの猫砂を見つけてあげよう
・十分な数のトイレを用意しよう
・ストレスをできるだけ減らそう
・失敗しても怒らずに見守ろう
・異常があればすぐ病院へ!
猫と人、どちらも快適に暮らすために、できることから始めてみてくださいね。

【まとめ】猫のトイレの失敗には意味がある!
猫がトイレを失敗するのは、「問題行動」ではなく、大切なサインです。
「今の環境、ちょっとイヤかも」「体がつらいよ」「トイレに不満があるよ」
そんな猫の気持ちを、行動から読み取ってあげましょう。
そして、猫のために環境を整えたり、健康を見守ったりすることで、自然とトイレの失敗は減っていきます。
猫ともっと仲良くなるチャンスだと思って、ぜひ今日からできることを試してみてください^^
