うさぎといっしょに暮らしていると、「ドン!」という音にびっくりしたことはありませんか?
それは、うさぎが足をバン!とふみならす「足ダン(あしだん)」という行動です。
でも、「なんで急にそんなことするの?」「怒ってるの?」と心配になる飼い主さんも多いはず。
今回は、うさぎの足ダンの意味と、どうしてそんなことをするのか、そしてやさしくできる対処法まで、わかりやすくご紹介します!
足ダンってなに?
「足ダン」とは、うさぎが後ろ足で「ドンッ!」と床をたたく行動のことです。
小さな体なのにけっこう大きな音がして、びっくりしちゃいますよね。
この足ダンには、ちゃんと理由があります。
うさぎは言葉をしゃべれないので、自分の気持ちを体で伝えているんです。
どうして足ダンするの?
うさぎが足ダンする時、だいたいこんな気持ちになっています。
怖い!びっくりした!
知らない音や、急な動きにびっくりして、「こわいよ!」と足ダンします。
たとえば、テレビの音が急に大きくなったり、外から雷の音が聞こえたりしたときです。
なにかに怒っている
気に入らないことがあると、「やめてよ!」と足ダンで伝えます。
さわられたくないのにさわられた、ケージに入れられたくなかった、などのときによく見られます。
つまらない・かまってほしい
「ひとりでさみしいよ〜」「あそびたいな〜」という気持ちを足ダンで伝えることも。
夜になるとよく足ダンするうさぎもいます。これは、「まだあそびたいのに〜」のアピールかもしれません。

なにかに注意している
野生のうさぎは、足ダンで「あぶないよ!」と仲間に知らせる習性があります。
おうちのうさぎも、その本能(ほんのう)で足ダンをしているのかもしれません。
足ダンが多いとき、どうしたらいい?
足ダンが何回も続くときは、うさぎが何かを伝えたがっているサインです。
やさしく見守りながら、こんなふうに対策をしてみましょう。
おへやの音や光を見なおそう
大きな音やまぶしいライト、テレビの音がストレスになっているかもしれません。
なるべく静かで落ちつける環境にしてあげましょう。
ケージの場所を変えてみる
人がよく通る場所や、ドアの近くは落ちつかないこともあります。
安心できるすみっこにしてみると、足ダンがへることも。
すみかに「かくれ家」を用意しよう
トンネルや箱、毛布など、身をかくせる場所があると安心します。
「こわい」と思ったときにすぐに入れるような場所を作ってあげましょう。
いっしょにあそぶ時間を作ろう
さみしくて足ダンしている子には、いっしょに遊んだり、なでたりするだけで気持ちが落ちつくことがあります。
毎日少しでもふれあう時間を作ってあげてくださいね。

うさぎの足ダンは放置して大丈夫?
基本的には「原因を見つけてあげること」が大切です!
うさぎの足ダンは、「ちょっとイライラしてる」くらいの軽いサインのこともありますが、
以下のような強いストレスや不安のサインであることもあるため、放置はおすすめしません。
放置しておくと起こりうること
- ストレスがたまり体調をくずす
- 夜中に何度も足ダンして眠れない(うさぎも人間も)
- 怖い気持ちが続いて落ち着けない
- 足を痛めるリスク(何度も強く床をたたくため)
まずは「何が原因か」を見つけてあげよう
足ダンをしたら、まずはこう考えてみましょう。
・近くで大きな音がしなかった?
・部屋が暗すぎない?寒くない?
・ケージの場所が落ち着かない?
・構ってほしいタイミングだったかも?
もし明らかな理由がわからなくても、「大丈夫だよ」と声をかけてあげたり、様子を見守ったりするだけでも安心感につながります。
放っておいてもOKなケースもある?
たま〜に1回だけ足ダンして終わり…という場合は、ちょっと驚いただけで心配ないこともあります。
でも、何度も何度も繰り返すようであれば、やっぱり何か困っているサイン。
そのままにせず、うさぎの気持ちに寄り添ってあげましょう。

足ダンしたときに、やってはいけないこと
うさぎが足ダンしたとき、「うるさい!」と怒りたくなることもあるかもしれません。
でも、これはぜったいにNG(ダメ)です!
大きな声でしかる
もっとびっくりして、余計に足ダンがふえるかもしれません。
ケージをたたく
こわがってしまい、信頼を失ってしまうことがあります。
無理にだっこしたり、さわったり
うさぎにとってストレスになることがあります。
足ダンは、「気持ちをわかってほしい!」というサインです。
怒るのではなく、「なにか困っているのかな?」と考えてみるのがポイントです。
足ダンは悪いことじゃない
足ダンは、うさぎなりの「おしゃべり」みたいなものです。
「怒ってるからダメ!」と思わずに、「どうしたの?」と声をかけてあげましょう。
足ダンを通して、うさぎの気持ちを知ることができれば、もっと仲よくなれますよ!

まとめ
うさぎの「足ダン」は、こわかったり、さびしかったり、何かを伝えたいときの大切なサインです。
決してわるいことではなく、「ぼくの気持ちに気づいて!」というメッセージ。
足ダンが続くときは、うさぎのまわりの環境や気持ちをやさしく見なおしてあげましょう。
そうすれば、うさぎも「わかってくれた!」と安心してくれます。
うさぎとのくらしは、小さなサインのキャッチボール。
「足ダン」をきっかけに、もっともっと信頼できるパートナーになれるはずです♪
